
結婚式には先生をご招待
坪井洋子
福島県
昭和四十四年五月、長男がやっと走り歩きできるようになったころ、二男、勝広が生まれました。おとなしく寝ている赤ん坊だったのですが、高熱が度々出て近くの病院へ通いました。でも治らず別の病院へと行きました。
その病院では、びっくりした様子でストマイ注射をして手当をしてくれました。三日目から元気が出て、それからは病気一つしない元気な子になりました。
でも、ストマイ注射のためか耳がやられてしまったのです。「元気になったが落着きすぎて鈍感な子だなあ」などと、家族で話し合っていました。
耳だれになっているのに気付き、耳鼻科へ言って診察してもらいました。「この子は耳が聞こえないかもしれないよ」と言われ、目の前が真っ暗になり、立ちすくんでしまいました。大きな病院へと次々と行き、東京医科大学病院まで行きました。そして最後に、福島のろう学校へ
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