日本財団 図書館


 

試練にぶつかってきました。その度に、助けて頂いた方々がおられます。
学校の黒田先生もその一人です。幸雄夫婦は独身のころから、熊本へ帰ると必ずお邪魔をし、いまも親代わりとして温かく見守って頂いています。
周囲の方々の助けがあって、生かされていると思うと、改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

身に染む教育のありがたさ

菅原冨士子
山形県
昭和三十六年七月、勉がうまれたのは夏の暑い日でした。とても元気のいい赤ん坊でした。そして八ヵ月後の寒い二月でしたが、私が仕事から帰ってきたら四十度もの熱があったのです。ミルクも飲まずただ眠るばかりなので一週問後、病院へ連れて行きました。ハシカと医者から言われ、親として手当が遅かったと、その失敗が本当に残念でなりませんでした。熱の恐ろしさは、いまも頭の中に焼きついています。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION