
孫も母を助けて高校一年生
沖津マサ
山形県
「光陰矢の如し」ということわざがありますが、古人の言葉とは思えません。振り返れば、昭和二十四年に私は二十歳で結婚しました。
楽しい生活を送りながら二十六年二月には長女を出産、お見舞いに来てくれる人は大きな声で泣くので、「とても元気な赤ちゃんだね」と皆さんお祝いの言葉をいってくれました。祖父母もとても喜んで、初めての子供だから「初子」と名前をつけてくれました。「這えば立て、立てば歩めと思う心」。今も昔も変わらぬ親心に、すくすく育ちゆく我が子を見守りつつ、親としての幸せをかみしめながらの毎日でした。
ところがある日のこと、風邪をひいて高熱が出たのでびっくりして病院に行ったら、「大変だ、肺炎になっている」と注射をしてくれました。熱も下がり、また元気に遊び回るので一安
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