
二時間かかるので、会社の寮に入った。社長さんは障害者に大変に理解のある方で、「一般社会人としての教育は私にまかせてください」と言われ、直幸には、「勉強は常にしなさい。そして辛抱と努力こそ大切」と強調された。
入社後、七月初め心配で会社に行った。社長さんは、「心配はいらない。自分で製図して自分で組み立て、完成品を見て自分のミスを知るので、誰にも迷惑をかけることはない」とのことだった。いまは直幸を信じて、社長さんのご期待に添う息子であってくれと祈っている。
くよくよせず前向きに
飛田孝子
松戸市
娘、恵子は昭和三十八年四月に誕生しました。出産のときにトラブルがありましたが、そんなに気にしていませんでした。成長していくうちに発育が悪く、心配になってきました。一年半ぐらいのとき、泣き声は出すが何も喋らないのが気がかりです。医者に診てもらおう
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