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娘は私の生き甲斐です。今は福祉の方もよくなり至れり尽くせりにしてもらい、障害者も幸せです。健聴者の方もたくさん手話を習って下さって感謝しています。ろう学校の先生や皆さまのお陰です。ありがとうございます。

 

 

恭世とあゆんで二十四年

飯田外喜子
石川県
娘、恭世は、お陰さまで先月二十五日で二十四歳の誕生日を迎えることができました。こうした節目に、今日までの、過ぎし日を振り返って見ますとき、現在のような穏やかな日々が来ようとは夢にも思いませんでした。
昭和四十五年、大阪万博が開催されました年に生を受けた娘は、よく眠り、よく飲むので本当に手のかからない楽な子だなと思っておりました。そんな呑気な私も、やはり母親の勘と申しましようか、なんとなく音に対しての反応がないように思い、天井から吊られているオルゴ

 

 

 

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