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(2)世界浚渫船保有状況調査

 本調査は・作業船の中核である浚渫船について、世界各国の保有状況の変化を調査し、 需要の動向を把握することを目的として行ったものである。 資料−3(27頁)及び資料−4(28頁〜31頁)は、「World Dredging Mining & Construction」 の3月号に毎年掲載されるデータを整理したものである。
 当該データは、アンケート調査で対象範囲が限定されているようである、 例えば、日本の浚渫船総数が1996年において90隻となっているが、我が国の現有浚渫船保有隻数は944隻である。 (「現有作業船一覧1996年版」掲載8船種の合計隻数)

(1)Category Totals of Worldwide Dredge Fleets(資料−3)

 この資料は・世界のドレッジャーの船種別保有隻数である。一部に異常な数値が現われているが (1992年の1行目、1993年の4行目)、1992年にCategoryの変更が行われているために生じたものと考えられる。

(2)浚渫船国別保有状況(資料−4)

 このデータによると、世界の浚渫船保有総数は年度毎に大きな変化は無く、リプレースされたものが補充 されているだけのように読める。もっとも、各国の工事量と作業船需要量との関係を考察するには、約2,500隻 の能力データ・稼働場所等を分析しないと正確な判断は下せない。当該資料には稼働場所に関するデータはない。
 大多数の国の浚渫船保有状況に大きな変化が無い。むしろ変動の無いことが特徴的な事とも考えられる。 特に増減のある国を抜粋すれば下表のとおりである。

 

増加が著しい国

減少が著しい国

Hongkong `95 →`96 3倍 Japan `94 →`95 1割減
Belgium `92 →`96 3割増 Italy `94 →`95 3割減
France `94 →`95 3割増 United Kingdom `94 →`95 1割減
Turkey `94 →`95 9割増  
Colonbia `94 →`95 1.7割増

 

 

 

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