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[7]チュックボール

●測定日:1996年7月14日午後1時より
●測定場所:渋谷区立常盤松小学校体育館
●コンディション:天候晴、気温33.0℃、湿度61%
●ゲーム時間:44分
1)歩行数
7月半ばでまだからだが暑さに慣れていない時期に、気温33℃、湿度61%の体育館というなかなか厳しい環境条件下で、10分ハーフで2試合行った。2試合の合計ゲーム時間は44分であった。ゲーム中の歩行数を図表28に示した。
平均歩行は3700.1歩、1分あたりでは84.1歩であった。ゲーム中静止していることはなく、常に動き回っている。ただ、歩行数は1400〜5000歩とプレーヤーによりかなりばらつきがある。
2)心拍数・血圧
ゲーム中の心拍数と終了直後の血圧を図表29・30に示した。ホルター心電計は1試合のみの装着であったが、4名の被検者の内1名は最高心拍数が192(拍/分)に上昇した。また、最高血圧が196(?oHg)を示した被検者もあった。
3)呼吸循環器系への身体負担度からみた安全対策
絶えず動き回り、助走をつけてのジャンプシュート、ダッシュ、サイドステップなどかなり激しい動きがみられる。また、ゴールネットから跳ね返ってボールを追いかけての激しい連続プレーがみられることがある。運動強度の高い運動であり、呼吸循環器系への負担もかなり大きいものになる。
年齢や経験年数の異なるメンバーで試合する場合は、特に高齢者はむりをせずに自分の体力に応じてプレーするように心がけることが必要である。夢中になって頑張りすぎないように気をつけよう。
また、夏場での高温多湿での体育館内で行う場合は、水分の補給に注意し、ハーフタイムも長めに取るようにすべきだろう。

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