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5.飲食の衛生
(1)食器の消毒
食器類は、給食後消毒して保管する。
箸、フォーク類はなるべく個人で保管させないようにする。
食器類消毒要領の一例
1.荒洗い(大きな付着物を落とす)
2.約40度の石鹸液または中性洗剤で洗浄
3.清潔な温湯ですすぎ洗い
4.釜等で2分以上煮沸消毒する
5.乾燥・保管
(2)所要給水量
 給水は季節によって異なるが、通常2〜3リットル/人/日、宿営間は8リットル/人/日が必要である。
暑熱時には通常の2倍量、暑熱時の移動の際は0.2リットル/人/kmが必要である。
(3)水源の選定
1.便所から100m以上、その他の汚物処理施設から30m以上離れていること。
2.使用されていない古い井戸は使用しない。
3.川は、雑用水を汲む場所よりも上流の水を使用する。
4.川・池の場合、岸からなるべく離れた部分の水を使用する。
5.魚が生息している水源は、一般に安全である。
6.環境に関する衛生的配慮
(1)糞尿の処理
糞尿には、各種の病原体を含むことがあるので、その処理には特に注意する。処理の要領は状況により異なるが、行動中は深さ約30cmの穴を用便後、元通りにして埋めて踏み固める。
宿営中は、衛生上以下の便所を構築して処理する。
1.調理場や水源地域から少なくとも100m以上離す。
2.汚物が水源に流れ込みやすい場所を避ける。
3.宿営地域から少なくとも30m以上離す。
4.夜間の使用に便利なように工夫する。
5.雨に対処出来るように、必要に応じてテントを張る。
6.便所の周囲に排水講を掘り、雨水の侵入を防ぐ。
7.出入口に手洗いを設ける。

 

 

 

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