
1. 高齢者への交通安全指導事業について
交通安全母の会では、高齢者の交通安全を図るため、高齢者への交通安令指導事業に取り組んでいます。高齢者からも大変喜ばれており、平成8年度も引続いてこの事業を進めていきます。母の会会員の方々が、高齢者世帯を訪問し、交通安全について直接、高齢者やその家族の方々と身近な話題をとりあげて話しをすることが、高齢者の方々にはより具体的に理解していただけるものと考えます。
長寿社会を迎えた今日、社会のために尽力された高齢者に幸せな生活をおくっていただくために、母の会会員の活躍が一層期待されています。
◎訪問前の準備
高齢者世帯への洲間は、母の会会員が2名1組で約40世帯を、訪問することが基本です。
しかし、地域によって訪問世帯数を変更しても差し支えありません。
(1)世帯訪問前に準備しておくこと。
?@訪問世帯を決める
地域内で、高齢制世帯(65歳以上の人のいる世帯)を確認し、訪問する会員の割り当てをします。
?A資料の準備
高齢者世帯に配布するリーフレット等を準備します。また、独自に資料や贈呈物を用意しているときは、それも準備します。
?B同伴者の依頼
高齢制世帯を訪問する場合、不用意に訪問すると押し売りなどと間違えられたりすることもありますので、警察官、民生委員、町内会役員など、地域の事情に合わせて、同伴者を必要とするときには、依頼します。
?C講習会への出席
市町村交母では、世帯訪問を始める前に、母の会会員参加者に対して講習会を実施しますので必ず出席してください。
◎訪問指導実施上の留意点
訪問指導に当たっては、高齢者の“からだ”や“こころ”の特質を踏まえ、敬老の精神を忘れずに、次のことに留意して安全指導の効果が上がるようにしましょう。
(1)訪問する時の注意
?@高齢者の特質を理解する
高齢者の一般的な精神的、肉体的特質について、まず理解しておくことが必要です。(全交母:「長寿と交通安全」12〜15頁参照)
?A高齢者の気持ちを理際する
いたずらに「年寄り扱い」すると、高齢者の気持ちを逆なでするもとです。「まだまだ若い者には負けないぞ」と言った高齢者の心理を良く理解して接し、指導することがより効果的な安全指導の決め手となります。
?B高齢者を周囲から見守る
高齢者の感情には特有の不安定さがありますので、おしつけがましく言わないで周囲の人が温かく見守るという気持ちで接し、高齢者自らが安全な行動をとるように仕向けてやることが最も大切です。
?C高齢者自らの意志と努力を持たせる
「くるま社会」の中でいたずらに高齢者を“特別扱い”することはかえって高齢者の依頼心を大きくし、“老い”を早め、自立心や自らを守る安全意識の自覚を妨げることになります。
(2)話しをするうえで注意すること
会話をするときは、次のことに留意し、話し方にいろいろ工夫を加え、交通安全を高齢者の心にしっかりと刻み込むようにします。
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