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5.環境ボランティア活動

 

5月に始まった「子ども地域環境フォーラムの開催」も、いよいよ終わりに近づきました。子どもの地域環境についてのシンポジウムにおいて、学校5日制での土曜休日の活用方法としての自然環境・環境教育の取り上げ方を学び、環境学校ではより具体的に環境調査の方法等を学び、その後の調査に結びつけました。この調査結果をもとに愛知、京都、奈良の子ども達が集まって、子ども環境サミットでそれぞれの調査結果を発表し、又、協力して子ども環境宣言を行いました。
そこでこの一連の流れで学んだことを生かして、愛知、奈良で次のような環境ボランティア活動を行いました。

 

(1)環境ボランティア活動 in 愛知

 

? 期日:平成8年11月9日(土)、10日(日)
  場所:名古屋市港区内
  実施:名古屋市港区エコクラブ「はっぱのなかま」
  内容:エコクラブ「はっぱのなかま」では、地域に適当な川がないので、まず自分達でできることからと思い、近くの神社の掃除から始めた。学校や塾の先輩、後輩にも呼びかけたところ、父母まで集まって25人にもなった。この活動は毎月1回第2土曜日を利用して、ずっと継続することとなった。
? 場所:愛知県額田郡額田町
  実施:愛知県額田町立大雨河小学校 児童 27名

 

〔内容〕

 

(イ)野鳥の巣箱かけ

 

学校裏山の雑木林での野鳥の観察とともに、カラ類用の巣箱を10個ほどかける活動を実施した。

 

(ロ)町の花「ササユリ」の保護観察活動
近年めっきり少なくなってきた大雨河の学区に自生している町の花「ササユリ」の保護観察活動に、高学年の子で取り組む。地域で、自分で立て札を立てたり、保護の活動をしておられる人に出会えた。

 

(ハ)町指定天然記念物「ゲンジボタル」の保護観察活動
6月から7月まで、町の天然記念物に指定されている「ゲンジボタル」の保護観察活動に取り組む。ホタルも河川工事などの影響で随分と少なくなっているが、地域の人にとっては、毎年楽しみな風物詩である。そこでホタルの一生について学んだり、ホタルの飼育活動に取り組んでいる鳥川小学校でホタルの卵を観察したりした。父母や祖父母からの聞き取りから、子どもの実感としても、河川工事などの影響で随分昔と比べて、ホタルの飛ぶ数が少なくなっている。

 

 

 

 

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