本事業の目的と遂行計画
1. 本事業の目的 近年、子どもの成長、発達について不可欠な「地域の教育力」が急激に低下し、地域での自然体験、社会体験、生活体験の機会が、極度に減少している。本事業は、近い将来完全実施されるであろう学校週5日制をにらんで、地域と学校の連携をはかり、地域社会全体での教育形態を構築していこうとするものである。そして、その題材として環境教育を選び、地域の自然や施設を活用して、子ども達による自主的な環境調査や体験活動を通じて学校との連携をはかり、身近なところで環境問題を知り、さらにはそのような経験を経た後、子ども達にボランティア活動の体験の機会を持ってもらい、もって公益の増進に寄与することを目的とする。 2. 本事業の遂行計画 (1)事業計画の内容 上記の目的を達成するため、以下の内容を実行する。 ?「子どもの地域環境についてのシンホジウム」 平成8年6月 学校週5日制における、地域社会と学校の連携の可能性を探るシンポジウムで、中教審委員クラスを講師に基調講演を行い、学校関係者、PTA、地域代表、関係問題の専門家でパネルディスカッションを行う。 ?「地域での環境学校」 平成8年7月 水・緑・空気の三つの部門に分けて、主にセミナーなどで基礎的事項を説明し、環境調査の基礎が身に付くよう指導する。 ?「環境調査」 平成8年7月下旬〜9月 ?の環境学校で分けた水・緑・空気の三部門ごとに、それぞれ専門機関の指導を受けながら調査を進めていき、その結果をもとに環境マップを作成する。 学校週5日制の第2・第4土曜日、及び夏休みを活用する、 ?「子ども地域環境サミット」 平成8年10月 子ども達が各地域で行ってきた環境調査をもとに、水・緑・空気の各部門に分かれて討論を行う。 「子ども地域環境サミット」実施にあたっては、子ども達自身の実行委員会を組織して、自主性が全面に出るようにしていく。また、会議の進め方として、ディベートを随所に盛り込んでいく。
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