本報告書について

この報告書は、財団法人日本船舶振興会（日本財団）の補助金を受けて、社団法人日本青少年育成協会が、平成8年度事業として実施した「子ども地域環境フォーラムの開催」の実施過程と結果をまとめたものである。

この事業は、地域における環境教育をテーマに、学校5日制の実施に伴う地域のネットワークづくりを目的として実施している。

中央教育審議会の答申では、21世紀初頭からの学校5日制の導入を打ち出しているが、そのためには学校・地域・家庭のネットワークづくりが不可欠である。

一方、環境保護の大切さと環境教育の必要性が叫ばれているが、地域社会の中で、子ども達が環境について学び、環境保護活動に参加する機会は限られている。

そこで、本事業では、学校5日制の趣旨と環境問題を親子が共に考えるシンポジウムから、子ども達が身近な自然環境を調査し、結果を発表し、具体的な環境保護活動までの流れを示し、今回実施した名古屋、京都、奈良以外の地域でも活用できるよう、報告書としてまとめている。

本事業実施に当たっては、ご後援下さった関係省庁や自治体の方々、本事業を逐次報道して下さったマスコミ各社、貴重な講演、提言を下さった菱村幸彦、真柄基泰、寺本潔、河村シゲル他の各先生方、事業の実施から本報告書への資料提供までご協力いただいた、愛知県額田町立大雨河小学校の黒柳諭校長先生と指導教論の荻野嘉美先生に、厚く御礼申し上げる次第である。

地域の教育力を高め、ネットワークを形勢するのは、社会に対する影響力の強いマスコミ各社のご協力次第と言っても過言ではない。マスコミを通じて、全国の方々がこのような活動に興味を持ち、本報告書が活用されることを切に希望している。最後に、この事業を支えて下さった環境アドバイザーや指導員の皆様、参加して共に学んだ数多くの子ども達と、彼等を見事にリードして実行委員会を組織して下さった山田、亀山、堀の各支部長そのもとでボランティアでご協力下さった方々に心から感謝するものである。

1997年3月

社団法人日本青少年育成協会

会長 田中 幸穂

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