日本解剖学会百周年記念
日本解剖学会は明治26年(1893)7月20日解剖学会として発足した。これは日本の医学会中最も古く、しかも、ドイツ解剖学会よりも古いことになる。大正5年(1916)に日本解剖学会となり、着実な歩みを続け、戦後の混乱期の2年を除き毎年全国学術集会を開催、平成7年には第100回日本解剖学会百周年記念総会が東京大学で開かれた。 日本解剖学会は百周年を機に次の様な記念事業を行った。 1.日本解剖学会第100回総会記念全国学術集会を東京大学で開催。 2.皇太子殿下・同妃殿下の行啓を賜り、日本解剖学会百周年記念式典を京王プラザホテルで挙行。 3.近代解剖教育記念郵便切手を発行。 4.日本解剖学会百周年記念誌を発行。 5.日本解剖学会百周年記念特別展「人体の世界展」を上野の国立科学博物館で開催。 6.解剖学者が語る人体の世界を出版。 7.解剖学雑誌第70巻Supplement補遺発行。 8.東京都庭園美術館で開かれたウィンザー城王立図書館蔵「レオナルド・ダヴィンチ」人体解剖図展を後援。 9.日本人体諸変異を編纂中。 <記念学術集会> 平成7年4月1日から4日にわたって廣川信隆会頭、山内昭雄、養老孟司副会頭の下に東京大学本郷キャンパスで開催された(写真)。特別講演は藤田尚男、佐藤達夫、和気健二郎、廣川信隆、小澤英浩、水野昇各教授による6演題、6題のシンポジウム、20題のミニシンポジウム、1題のサテライトシンポジウム、一般口演368演題、そしてポスター展示は263演題、更にビデオセッションに6演題の数多くの研究発表がなされた。また11の各種研究集会が日本医大、慈恵医大、順天堂大学に分かれて行われた。 3月30日から4月4日まで特別展示「人体プラスティネーション展」が東京大学資料館において行われた。 <記念式典> 平成7年4月4日午後4:30から挙行された。式次第に示すように皇太子殿下・同妃殿下御入場、御着席の後、佐藤達夫実行委員長の開会の辞、内野滋
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