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献体25年 熊本白菊会の歩み

 

熊本白菊会

 

昭和46年1月7日、吉田舟平氏他4名が発起人となり熊本白菊会設立の正式な趣意書が作られた。ここに熊本白菊会の第一歩が踏み出されたのである。
9年度の昭和55年には会員数が130数名に増加したため、9月7日、熊本大学医学部に於いて第1回総会が開催された。総会では熊本白菊会規約が承認され、宮丸文次氏が会長に就任した。昭和57年5月23日、第2回総会が開催され、会報「くまもと白菊」創刊号が発行された。以後、今日まで、年1回の総会と会報発行が継続されている。
昭和59年5月27日、第4回総会から、総会・会報・総務各担当の幹事を熊本大学医学部解剖学担当講座教官および事務官に委嘱し、熊本大学医学部との協力関係が一層強化された。また、田中洋子理事が会報担当理事に選任された。昭和61年5月25日、熊本大学本部において第6回総会が開催され、理事選出の方法を熊本県を4つの地域に分け、地区別選出に改めた。昭和62年5月24日、第7回総会では、東勝馬、田中洋子両理事が副会長に選任された。
昭和63年度から熊本大学医学部主催の解剖慰霊祭がそれまでの仏式から超宗教の献花方式となり、現在まで毎年毎年多くの会員が参列している。
平成2年、800名近くの会員となる。5月27日、節目の第10回総会は、熊本市長代理、県選出国会議員等、多くの来賓の出席もあり、120数名参加で開かれた。また、東勝馬副会長が会長に、内村博行理事が副会長に就任された。
平成3年10月、熊本市民健康フェスティバルに初参加し、会報・パンフレットを来場者に配布し、献体についてや入会の相談・PRを行う。以後毎年参加している。平成4年5月、濱津要理事を副会長に選任。平成5年4月、第13回総会開催。藤本熊本大学医学部教授の後任に肉眼解剖学担当の児玉教授が金沢大学から着任され、会員への挨拶があった。平成6年5月第14回総会からは、多くの学生が出席するようになり、解剖学実習の成果が報告され、学生の書いたレポートが展示された。会員と大学、学生とのコミュニケーションが一段と深まり、互いの信頼関係が築かれた。平成8年には1,200名を超す会員数となり、成願者は、昭和49年の献体第1号から数えて210数名となっている。献体者のうち、会員の割合は年々増加し、現在では約70%に達している。5月26日、第16回総会は、250数名の参加があり、会員相互、会員と学生などの懇談が行われ、和やかな雰囲気の中で開かれた。また、多くの会員の寄稿、学生の解剖学実習感想文などが掲載された会報第15号が発行された。
これからも献体本来の無条件・無報酬の精神にのっとって、静かに献体の輪を広げていきたいと願っている。

 

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