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一 災害に強い地域づくりをめざして
三豊広域防災センターは、地域住民が、体験学習を通して防災に関する意識の向上を図るとともに、防災に関する相談や指導、講演、講習会等を積極的に開催することで、防災コミュニティーの醸成と充実強化を図り、「災害に強い地域づくり」を目的として建設しました。

 

二 防災センターの概要
防災センターは、消防本部に隣接し、地域の皆さんが楽しみながら、防災についての知識を身につけていただけるよう地震体験、煙中避難体験、消火・通報訓練等さまざまなシミュレーションを通じて実際に役立つ防災行動力を体得できる、体験学習館です。
防災センター一階には、地震体験コーナー、煙中避難訓練コーナー、家庭用防災器具
展示コーナー、防災資機材倉庫等があります。
二階には、救急訓コーナー、研修会議室、防火相談室があります。

 

三 主なコーナーの紹介
「地震体験」コーナー
地震の揺れによる恐さを体験して地震の時にはどうすればよいかを身につけるコーナーで、震度一から七までの揺れを体験することができます。その他、関東大地震、日本海中部地震等過去に起こった大地震の揺れをコンピューターで再現して体験することもできます。
「煙中避難訓練」コーナー
階段室を想定したガラス張りの部屋にスモークマシンを使って煙を充満させ煙の広がる早さや、煙が充満して真暗になった室内を安全に、早く避難する方法を実際に体験することができます。
「大風、大雨」コーナー
ここでは、体験室の入口にパネルで風による被害の様子を紹介するとともに、大型の送風機で最大五〇m/Sの強さの風を体験することにより、台風時の備えを学びます。また、降雨装置により、時間雨量七〇mmまでの雨を降らすことができ、集中豪雨時の水の溜る早さを知ってもらい、台風のとき等における避難の時期を学ぶことができます。
「教急訓練」コーナー
万一に備えて、応急処置、人工呼吸や心臓マッサージの方法をレサシアンを使って学びます。また、普通救命講習会等の会場としても多くの皆さんが利用しています。
「研修会議室」
六〇人を収容できる研修会議室で、大型のビデオプロジェクターを備えており、地域の皆さんや、婦人防火クラブ、少年消防クラブ等による防災講演会、研修会等を行い、防災意識の高揚を図っています。

 

四 防災センターの役割
大切な生命や財産を一瞬の間に奪ってしまう火事や地震。しかし、災害の起こり始めに適切な処置をすることができれば、被害は最小限におさえることができます。防災センターは、あらゆる災害から自分自身を守るためには、どうすればよいかを覚えてもらうことが、大きな役割と考えています。

 

 

 

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