海外コラム
○浮輪に使われたズボン
パキスタンの沖合で米国の軍艦「アメリカ」から落下した海兵隊員メイヨ上等兵は、サメのよく出る海の中で三六時間後にパキスタンの漁船に救助された。その間ズボンを空気で膨らませて浮輪代わりにして浮いていたという。体の数箇所にサメに噛まれた小さな傷があり、ひどい日焼けをしていたが比較的元気であった。
○適材適所?
英国のウォルサムアビー市で鉄道事故に出動した救助車に、別の車に当たってはねられたミニカーが圧しつぶされた。二人の救助隊員は、救急車の出動を要請するとともに一時間かかって車の中に挟まれているシメルさん(三一歳の女性)を無事救出した。ある目撃者は、「救助車に当たって幸運だった。もしトラックに当たっていれば救出が遅れて死亡したかもしれない。」と言っていた。
○粉ミルクの使い方
七二人から成るヒマラヤのトレッキング・パーティーに参加していたリーダーの一人が急病にかかったため、一八歳の女性米陸軍士官候補生が陸軍のベースキャンプに無線連絡した後、発煙筒が無かったので粉ミルクで高さ約六、六〇〇メートルの台地に大きなHの字を書いてヘリコプターを誘導した。ヘリコプターで病院に搬送された男性は無事回復した。
(文責 大野春雄)
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