日本財団 図書館


 

わが町

 

001-1.gif

 

001-2.gif

 

〜水と緑と歴史のまち〜

 

当消防本部は、大阪府の中央部東端に位置し、奈良、大阪を結ぶ交通の歴史的要衝の地で、生駒、二上、金剛の山並を東に望み、河内平野を潤す大和川、石川が流れる美しい自然と豊かな文化を育んできた地域である。伝統産業としては、豊かな地下水を利用した晒し染色業のほか、貝細工、ボタン製造などが有名で、特に浴衣の生産は全国シェアの二五%を占める特産品となっている。また、管内には古墳が多く、中でも古市古墳群が有名で特筆すべきものに、第一五代応神天皇陵があり、緑の樹木に覆われた墳丘を周壕が取り囲んで、見る人に歴史の荘厳な印象を抱かせてくれる。寺社は藤井寺の地名の起源となった、渡来系氏族葛井連の氏寺である葛井寺があり、平安後期以降から西国第五番目の札所として人々の信仰を集めている。

また当地は昭和五三年に発見されたアカガシ製ソリ型運搬用木製品「修羅」を使用し、巨大な古墳を築造した古代土木技術者集団・土師氏が活躍した中心地であり、この土師一族の子孫が学問の神様、菅原道真で、菅公を祭神とする道明寺天満宮が修羅出土地近くに鎮座し、毎年一月二五日には入試合格祈願祭で賑わい、秋恒例の市民まつりには、修羅引き大会がイベントとして行われ、年々盛大になっている。組合設立は、昭和三八年で、柏原市消防本部を母体に発足、現在一本部一署一分署三出張所、職員数二四二名で、市民の生命、財産を守るため、職員一丸となって任務を遂行している。

柏原羽曳野藤井寺消防組合消防本部
消防長 井関和彦

 

 

 

目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION