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ハローファイヤマン

女優 中原果南さん

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??宿泊客の安全が第一??

「旅館の仕事は、ほんとに大変です。毎日、走り回っています」。フジテレビ系昼の連続ドラマ「はるちゃん」(月−金曜後1:30)に出演の中原果南(なかはらかなん)さんが、息をはずませている。中原さんはこのドラマのヒロインはるちゃんを演じている。

東京でOL生活をしていたはるちゃんは、人生に疲れて旅に出た。そしてたどり着いたところが石川県山中温泉。旅館の女将さんのきっぷにほれ込んだはるちゃんは、ここで仲居として働らくことになった。初めは心を閉ざしていたはるちゃんだが、女将さんの優しさ、懐の深さ、土地の人たちの人情にふれて、本来の明るさを取り戻していく。好奇心が強く、おっちょこちょいで猪突猛進のはるちゃんのいく所、いつも事件が起こる。
「はるちゃんは怒ったり、泣いたり笑ったりと、喜怒哀楽がとてもハッキリしています。開放的で気持ちがいいですね。ドジでおせっかいなところなど、少し私に似ている気がします」。中原さんは平成二年、「無名塾」に入った。舞台は「シラノ・ド・ベルジュラック」「令嬢ジュリー」など。テレビは「春よ、来い」(NHK)、「大岡越前」(TBSテレビ系)にちょっと出ている。が、今回はいきなり主役に抜てきされて大感激。「仕事を始めて三年。一生に一度できるかどうかと考えていた主役をいただきました。初めての体験ですが、カメラの前にスッと入れました。のびのびと楽しくやっています。はるちゃんが自分なのか、自分がはるちゃんなのか、区別がつかなくなりました」。
旅館が舞台。山中温泉で、本ものの旅館を使ってロケが行われた。仲居だから、仕事は多い。積み上げたお膳を宴会場へ持っていく。客室を片づける。そして、女将さんから、たたき込まれるのが旅館の防災。いざという時のお客さんの誘導。この時だけはおっちょこちょいではいられない。ぐっと腹に力を入れて落着く。このドラマに出たおかげで、本職の仲居さんと全く変わらない防災知識を身につけた。
(インタビュー・編集部)

 

 

 

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