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ハロー・ファイヤマン

 

 

女優 竹下景子さん

 

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”災害時支援ボランティアに登録しました”

 

竹下景子さんが、災害時支援ボランティアとして活躍−。これはドラマの役柄ではない。実生活での話である。
「私、救命技能認定証を持っているんです」。竹下さんは東京・世田谷区の自宅近くの区民センターで行われた、普通救命講習を受講した。竹下さんは二人の男の子(小学生)の母親。「子供がケガをした時、自分で手当てができなくては、親として失格ではないかと思いました」。こうして三時間にわたり、人工呼吸法、心臓マッサージ、止血法などの講習を受け、救命技能認定証を手にした。そして、災害時支援ボランティアのメンバーに登録した。
もともと竹下さんは、命の大切さを真剣に考える人だった。子供のころ、ぜん息気味で、よく病院にでかけた。そこで出会った看護婦さんたちの働きぶりに感動した。竹下さんは今、フジテレビ系で放送の看護婦シリーズ「白衣の天使・密着24時」のリポーターを務めている。「六月に放送した番組では、大阪府立羽曳野病院てぜん息の子供たちの看護にあたるナースを取材しました。うまく病気をおさえて、子供たちが家庭から学校へ通えるよう生活指導していました。根気のいる作業です。その献身的な働きぶりに、目がしらが熱くなりました」。
竹下さんは、昭和48年、「波の塔」(NHK)で芸能界にデビュー。清純派で売り出した。一方、東京女子大学文理学部社会学科卒業の才女。若い男性の憧れの的だった。「嫁さんにしたい女優ナンバーワン」と言われた。
テレビではドラマのほかクイズ番組、司会、リポーターなどはば広く活躍してきた。カメラマンの関口照生さんと結婚し、二児の母。「女優という仕事をさせていただいているおかげで、他の仕事もできます。それがどこかで、女優とつながっていくといいですね」。まさに良妻賢母。かつての「嫁さんにしたい女優ナンバーワン」は今、「お母さんにしたい女優ナンバーワン」に−。
(インタビュー・編集部)

 

 

 

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