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防災センター紹介

地域防災を目指して防災体験 福岡市民防災センター(福岡市)

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福岡市民防災センターは、防災蟹知識及び技術の普及向上と防災意識の高揚を図ることにより、安全で災害に強い都市づくりを推進するために福岡市が開設しました。
運営管理は財団法人福岡市防災協会に委託し、次の四つの事業を展開しています。
?@市民や事業所の防火管理者、自衛消防隊員などが災害体験、火災体験及び各種訓練を通じて、楽しみながら防災のノウハウを学べるセンターの運営
?A防火管理者、危険物取扱者、消防設備士の資格や免許の取得のための講習会の実施、春・秋の火災予防運動週間中のイベントの実施と防火PR用のパンフレットなど広告物の作成配布
?B塗料や油などの危険物の性状確認試験
?C消防設備などの設置相談、住宅用消火器、住宅用火災警報器などの住宅用防火機器及び防炎製品の普及促進、販売
当センターでは、市内で発生する恐れのある災害を想定し、ゲームを楽しむ感覚の中で体験及び訓練ができる一九のコーナーを設けて来館者のニーズに応えています。次にそのいくつかを紹介します。
一ガイダンスシアター
大型三面マルチスクリーンに過去に発生した火山の噴火、地震と津波、台風、集中豪雨、火災などの災害を映像と音響で再現し紹介しています。
二 強風及び豪雨の体験
台風並の風を人工的に作りだし、最高三〇m/sの風速を実際に体験しています。また、最高降雨量一二〇〇mm/hの雨をスプリンクラーヘッドの散水により再現し、集中豪雨の恐ろしさを身体で感じて自然災害への対応を学習しています。
三 地震体験
一般家庭のダイニングキッチンを起振装置の上にセットし、震度一から七までのローリングを体験してもらいます。また、阪神・淡路大震災と同等の揺れの中ですばやくガス栓が閉められるかどうか、落下物から身が守れるかなどを訓練しています。
四 消火訓練
一二〇インチの大型スクリーンの映像に向けて、消火器や屋内消火栓から実際に放水する訓練を行い消火要領を学習しています。映像の終わりには正しい操作をすれば「消火」そうでない場合は「消火不能」と表示されます。
五 火災体験
間仕切りした小部屋にドアを設け、煙を充満させておき、この中を通過させることにより避難姿勢や避難スピード体験訓練を行い、防煙対策を考えています。
この他にも、平成六年度から福岡市の海外の姉妹・友好都市の消防活動ユニホーム及び活動写真などを展示しています。
これらの体験コーナーに平成四年一月の開館以来、四年間に四二万人をこえる市民が来館しています。特に阪神・淡路大震災以後はいままで以上に来館者が増えています。
平成八年度には山林火災、離島救助で活躍した消防用ヘリコプター第一号機「あかとんぼ」の展示、最近の地震、風水害、火災などの映像を取り入れたガイダンスシアター映像の更新により施設のパワーアップを図ります。

 

 

 

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