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あいさつ

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全国消防協会会長、消防総監の小宮でございます。ここ札競市において第25回全国消防救助技術大会を開催するにあたり一言ごあいさつを申し上げます。
本日は雨天にもかかわりませず、秋本消防庁長官殿、堀北海道知事殿、桂札幌市長殿をはじめ、多数のこ来賓のこ臨席を賜り、このように盛大に開催できますことをますもって厚くお礼申し上げます。
この大会は、各種災害から地域住民を守るため、高度な救助技術の練磨と強靱な体力と精神力を養成することなどを目的に、昭和47年以降何年実施しているものでありますが、今回はここ北海道において初めて行われる全国大会であり、誠に意義深いものがあります。
消防の救助技術は、隊員諸君のたゆまぬ訓練の積み重ねと研究により着実に向上しており、その成果は幾多の困難な災害現場で遺憾なく発揮され、多くの実資を残すとともに国内外を問わず高い評価を得ているところであります。
しかしながら、地震や台風等をはじめとする自然災害や社会環境の変化とともに発生する各種災書は、一層複雑多様化を極め、我々消防機関に対する地域住民の期待はますます大きくなっております。
最近においても、北海道古平町遡浜トンネルの岩盤崩落事故や福岡国際空港における航空機炎上事故、更には宮城県北部地震等、予想し難い大規模な災害が発生してあります。
全国各地区支部の多くの隊員の中から選抜され、本大会に参加している隊員諸君は、こうした実情を十分認識し、更に実期的な訓練を積み重ね、あらゆる災害に即応できる能力及び技術の習得に一層努めるよう切望してやみません。
本日は、日頃の訓練の成果を遺憾なく発揮し、所用の目的が達成されるよう、この雨天の中ではありますが、健闘を期待しております。
終わりになりましたが、本大会の開催にあたり、特段のこ高配を賜りました札幌市ご当局並びに札幌市消防局の皆様に、心からお礼を申し上げますとともに、ご列席の皆様のますますのご健勝を祈念いたしまして、あいさつといたします。

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