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の港湾は40を数え、これらの港湾を大別すると、シドニー、メルボルンだとの州都に位置する一般貨物港、石炭、鉄鉱石などの資源を積出すために開発し使用している資源積出し港、およびその他の港湾に区分することができる。
これらのうち、シドニー(ニューサウスウェールズ州)、メルボルン(ビクトリア州)、ブリスベーン(クイーンズランド州)およびプリマントン(西オーストラリア州)の4港は、年間貨物取扱量が揚荷、積荷合わせて1,000万トン以上の大型港である。
主要港湾の設備その他の概要は、次の通りである。
(ニューサウスウェールズ州)
1.シドニー港
港の入口は水深24.3mで、東水路(幅180m、低潮時水深12.2m)と西水路(幅210m、低潮時水深13.7m)があり、全長315m、幅55m、最大231,850DWT型船の収容が可能である。
商業埠頭は延べ16kmに及び、穀物・石炭・砂糖などバルク・カーゴ専用バース、コンテナ及びRO/RO般用バース、オイル・バースがあり、各種のクレーン設備および荷役装置、その他鉄道、倉庫などを完備している。
清水、食料、燃料油、石炭、ディーゼル油、ガスオイルなど全て供給が可能である。船舶修理は、ドライドック、浮きドック、スリップウェーなどの施設があり、Howard Smith 社、Cockatoo Dockyard社などで船体、各種エソジンの修理が可能である。
87年の入港船舶総数は1,807隻(26,873,300G/T)で、貨物取扱量は32,372,230トンに達している。
2.ニューカッスル港
港の入口(幅460m)は、2つの防波堤で保護され、水路は幅185m、水深15.2mで、最大140,830DWT型オア/バルク・キャリアの収容が可能である。商業埠頭は延べ6kmに及び、全て鉄道または道路を完備している。主要設備は、一般貨物用バースのほか、穀物、石炭、コークス、その他バルク

 

 

 

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