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オーストラリアの牧畜業は、企業的な機械化農法と大規模な牧畜経営によって行われており、88年の飼育頭数は羊1億5,400万頭(世界全体の20%以上を占め、世界第1位)、年2,220万頭、豚250万頭に達している。また、羊毛の生産高は全世界生産の26%以上を占め、年間生産量の95%は輸出に向けられている。
鉱業については、オーストラリアは石炭、鉄鉱石、ボーキサイト、ニッケル、石油、天然ガスなどの大きな埋蔵がある。西オーストラリア州のキンバレー山脈には、大規模のダイヤモンド鉱床があり、主に工業用高品質のダイヤモンドを産出している。87年の生産高(2,500万カラット)は全世界生産の約40%に相当する。
ウラニウムは、77年の輸出解禁以来、その開発が急速に進み、87年の生産は4,100万トンに達している。
金、銀、鉛、亜鉛、銅なども相次いで開発され、87年の生産は金81,856キログラム、鉛142,000トンに達している。87の金輸出高は約10億オーストラリアドルに達している。
西オーストラリア州の西キンバレー地方には、鉛および亜鉛の大埋蔵があり、開発可能な埋蔵量は250万トンと推定されている。年間採掘量は、鉛13,000トン(選鉱)、亜鉛44,000トン(選鉱)を目標として、88年から採掘が開始された。

 

 

 

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