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別の関税が適用されることがある。
英連邦特恵関税は、すべての英連邦諸国とアイルランドおよび西サモアに適用される。
最恵国関税は、「関税および貿易に関する一般協定(GATT)」の全加盟国および一部の非加盟国に対し適用されている。
一般関税は、その他の国々に適用される。
ニュージーランドの関税は、一般に原材料には低率であり、中間加工品にはやや高率、完成品には最高の関税率を課している。
特に英連邦特恵関税で低率、あるいは免税の適用を受ける品目に対しては、最恵国関税でも低率を適用している。
ニュージーランドは、比較的高関税国といわれており、この高関税によって国内産業保護政策は成果をあげている。
わが国からの輸入品については、最恵国税率が適用されているが、関税率の最恵国税率欄に税率の記載のない場合は、一般税率が適用されることになっている。
ニュージーランドの為替管理は、大蔵大臣によって権限を委任されたニュージーランド準備銀行(Reserve Bank of New Zealand)が行っている。
準備銀行は、ニュージーランドの市中銀行から提出される一定の海外送金申請に対して、自由に認可する権限を持っている。
市中銀行は、一定限度まで各種貿易外支払い為替を顧客に売却することが認められているが、一定限度を超える支払いおよび市中銀行の取扱い許可リスクに含まれていないカテゴリーに対する支払いについては、準備銀行の特別許可が必要である。
(D)契約条件
ニュージーランドは従来、英国や英連邦との関係が密接であり、また海運界に対する英国の勢力が強かったため、船舶の輸入についても英国や英連邦(オーストラリア)に依存する場合が多かったが、現在では、純粋の自国海運の強化に努力していることから、これらの国以外にも広く交渉先を求めている。

 

 

 

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