コンテナは、12トン・クレーンを使用して鉄道貨車に積み込んでいる。
船舶修理は、ドック設備はないが、最大100DWT型船の上条可能なスリップウェーなどがある。エンジンおよび甲板修理は、Dispatch EngineeringLtd.Garlick & Co.Marine Engineersなどによって行われている。
(4)造船事情
ニュージーランドにおける造船業の事業者団体として、ニュージーランド造船工業会(New Zealand Ship & Boatbuilders Federation)があり、これに加盟している船舶造修業者は10数社あるが、いずれも規模は小さい。また、ディーゼル・エンジンは勿論、関連工業製品の大部分を輸入に依存しており、競争力は極めて弱い。国内市場は、曳船、漁船、小型客船(フェリー)、バージ、浚渫船だとが主なものであるが、建造需要が低迷しているため、極めて苦しい状況にある。
また、これとは別に、小型ボートやヨットの建造修理業者、機器メーカー、販売業者などはニュージーランド舟艇工業会(New Zealand Boatng Industry Association)を組織しており、これへの加盟会社は100数十社あるといわれている。
いずれにせよ、造船所と称しても造船を専業としているところは少なく、一般エンジニアリング部門との兼業が殆どであり、比較的大きな船舶の建造能力のあるのは、Whangarei Engineering & Construction Ltd.と Sinclair,Melboume & Co.,Ltd.の僅か2社に過ぎない。
船舶修繕業については、ニュージーランドでは、ドライドック、スリップウェーなど船舶修理施設は、各港を管理する港湾局の所有とたっており、修理業者はその施設を借用して事業を行っている。比較的大型船が利用できる施設は、ウェリントン港湾局の浮きドック(17,000DWT)、オークランド港湾局のドライドック(5,000DWT)、リッテルトン港のドライドック(5,000DWT)とスリップウェーなどである。
その他の修理施設としては、南島南岸のブラフ港に吊上げ能力1,050トンのシンクロリフトがあるほか、主要港湾には小規模たスリップウェーなどがある。
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