フェルグソン埠頭のコンテナ・ターミナルには、長さ610m、水深12.2mの係船岸壁があり、コンテナ用高架クレーン3基（揚げ能力：46トン/×1基、41トン×2基）、ストラドル・クレーン20基、各種トラクター、トレイラー、フォークリフト・トラック（最大能力20トン）などの設備がある。

港湾局の運営するロール・オン・ターミナルには、Ro/Ro船用の2バース（水深10.5m）があり、1号バースは長さ137.7m,2号バースは224mで、各バースにはフォークリフト、その他各種の近代的荷役装置を完備している。

チェルシー埠頭（長さ335m、水深11m）には、高架グラブ・クレーン（能力5トン）、コンベヤ装置、軌道式ホッパー・クレーン6基などの設備があり、砂糖、その他バラ積乾貨物の荷揚げに使用されている。

タンカー・ターミナルには、水深9〜11mの2バースおよび水深10.5mのドルフィン・バースがあり、どのバースもパイプラインによって石油貯蔵タンクと接続している。

清水、食料、燃料油、ディ一ゼル油、ガスオイルなど全て供給が可能である。

船舶修理は、CalliopeDock杜のドライドック（長さ181.35m、幅19.8mまでの船舶の入渠可能）およびスリップウェー（最大200トン）、その他MasonEngineeringLtd.,ParkerEngineeringCo.,Ltd.,A.&G.PriceLtd.,MarineSteelLed.,UnionSteamShipCo.,Ltd.などに修繕設備があり、船舶の大修理も可能である。

87年における入港船舶総数は、1,020隻（16,897,610DWT）に達している。

2.ウェリントン港

同港は、ニュージーランド北島の南端に位置した主要貿易港で、バター、チーズ、その他酪農製品、食肉、魚類、野菜、果物、羊毛などの輸出、自動車および部品、石油および石油製品、鋼材、小麦などの輸入を扱っている

前述のオークランド港は、ニュージーランド最大の一般貿易港であるのに対し、ウェリントン港は外航の一般貨物の流通港であると共に、北島と南島とのフェリー・サービスの基地であり、国内流通の中心でもある。

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