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レ・ユニオン

(1) 概要

レ・ユニオンは、マダガスカル島の約800キロ(500マイル)東方のインド洋上に位置した面積2,512平方キロ(970平方マイル)の火山島(フランス領)である。
人口は約545,000人(84年推定)で、このうち約11万人は首都サンデニスの人口である。
気候は、亜熱帯性海洋気候で一般的に湿度が高く、首都サンデニスの気温は1月が平均80°F(26.7℃)、7月が70°F(21.1℃)で、年間降水量は56インチ(1,400mm)である。
レ・ユニオンは、16世紀にポルトガル人によって発見されるまでは無人島であった。
1642年にフランスが最初に占領し、この島をブルボンと呼んだ。
フランス革命の時には島民は本国の共和政府を支持し、ブルボン島をレ・ユニオン(統一の意)と改名して共和国政府を樹立した。これは1848年に正式名称とされ、1974年にフランスの海外県に編入された。
住民はアフリカ、マダガスカル、中国、マレーシア、インドなどからの移住者から成り、複雑な人種構成を示している。これらの多くは、フランス人経営の農場の労働者として移住してきたものである。
言語は、フランス語が公用語である。
また、レ・ユニオンはインド洋におけるフランスの海軍基地であり、85年現在2,200名のフランス軍が駐屯している。

 

 

 

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