老朽漁船の代替、近代化による整備を図っているが、具体的な長期計画は立てておらず、逐次年次計画によって増強している。

（6） 船舶の輸入ルート

（A） ライセンス発給機関

南アにおける輸入管理は、品目別に次の通り行われている。

a） 輸入許可証を必要としない自由品目

b） 申請により自動的に許可を与える品目

c） その時の情勢に応じて、グローバル・クオーターが決められ、そのクォーターの枠内で許可を与える品目

d） 特定の制限品目これらの4種類は、通商産業局が個々の申請についてその可否を審査し、輸入ライセンスは商業省輸出入管理局が発給する。

（B） 輸入に対する機構、その他

南アに歩ける輸入政策は、国際収支の改善と工業化促進を基調として参り、そのため国内産業保護を最優先施策としてきた。

しかし、激しいインフレ昂進と物価の値上りに対応するため、政府は国内産業保護政策を改訂して、従来の輸入制限措置を緩和し、年々輸入自由品目の数を増加している。

南アの為替管理制度は、連邦時代に導入されたもので、制度は英国などスターリング地域諸国のものとほぼ同一である。

為替許可は財務省の管轄であるが、財務省はこの権限を南アフリカ準備銀行に委任しており、同行はさらにその為替許可権限の大半を公認為替取引銀行に委任している。

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