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従って、タンザニア経済の将来には各国共明るい見通しをもち、それぞれシェアの維持、今後の拡大策を講じている。
(C) タンザニアとの歴史的、経済的なつながり
タンザニアは、本土がドイツ領、英国の国連委任統治領の時期を経過して、1961年に英連邦の一員として独立、62年に共和国となった。
また、ザンジバル島はサルタン王国として古くから栄えていたが、1890年に英国の保護領となり、1963年に英連邦の一員の立憲君主国として独立し、64年1月の革命で共和制となった。
次いで64年4月、両国はタンザニア連合共和国として合併した。
タンザニアは社会主義体制で、中国、北鮮と密接であるが、自由国との交流も盛んであり、国連中心主義、非同盟政策を堅持して東西両陣営のいずれにも偏らず、自国の経済的自立達成に努力している。
わが国との関係は、65年にダル・エス・サラームに日本大使館を設置、70年に東京にタンザニア大使館が設置された。
貿易関係では、日本の輸出はタンザニアの外貨不足から、81年以降減少している。輸出には商品援助が含まれているので、これらを除く純民間べ一スの輸出は更に少なくなっている。
85年における主要輸出品は、自動車、タイヤ・チューブ、鉄鋼、化学品、繊維品などである。
85年の輸出で特に増加したものは、農業機械、タイヤ・チューブ、繊維機械、繊維、化学肥料なとがあげられ、逆に減少し先ものは、鉄鋼、トラック、土木・鉱山用機械などである。
他方、同年における日本の輸入は、コーヒー、繊維、香辛料、えび、サイザル麻など一次産品が殆どである。輸入で増加したものは動植物性原材料であり、逆にサイザル麻は減少した。

 

 

 

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