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埠頭は、長さ380.4m、水深干潮時9.75mで、どの大型船も安全に収容できる。
荷役設備は、4〜6トン移動式クレーン、フォークリフト・トラックなとが主なものである。
保管設備は、中継貨物倉庫3棟(延べ7,450平方m)および露天倉庫(4,646平方m)がある。
タンカー・ターミナルに長さ175.2m、吃水9.75mのオイルバースがある。
清水の供給は可能であるが、燃料油の補給は不可能である。
曳船は、航洋曳船(1,000馬力)が使用できる。
4. ザンジバル港
同港は、ザンジバル島の西岸に位置し、港の入口は北口(干潮時水深12.8m)と南口(同11m)に分かれている。
港内に安全な錨泊地があり、荷役はハシケを使用して行っている。
埠頭に、ハシケと沿岸航路船の専用バースがあり、埠頭クレーン(最大能力3トン)5基を備えている。
港から8キロの地点にザンジバル空港があり、首都ダル・エス・サラームおよびケニアの首都ナイロビと1日2回定期航空輸送が行われている。
5. リンディ港
港の入口は水深9.2〜11mである。
同港には、長さ51.81m、吃水3.35mまでの沿岸航路船を収容できる突堤があるが、外航船用の設備はない。

 

(4) 造船事情

現在、タンザニアには鋼造船の建造可能な造船所はないが、船舶修理施設としてダル・エス・サラーム港内に港湾局所有の小型スリップウェー(能力100トン)1基、タンガ港内にも小規模の修理設備があり、それぞれ小修理を行っている。

 

 

 

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