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タンカー・ターミナルのオイルバース(干潮時水深13.41m)は、最大65,000DWT型タンカーの収容が可能である。
荷役設備は、3トン埠頭クレーン(固定式)2基、3トン〜7トン電動門形クレーン、フローティング・クレーン(能力60トン)、ベルトコンベヤ、オイル・パイプライン、曳船などが主なものである。
清水、食糧、燃料油などの供給が可能である。
同港は、目下コンテナ倉庫の新設、バルク・キャリア専用埠頭の拡張、港湾用曳船の増強などを行っている。
船舶修理設備は、Africa Mlarine & General Engineering Co.(P.O. Box 90462,Mombasa)所有のドライドック(長さ180m、幅24.75m、水深7.9m)があり、船舶の一般修理が可能である。
2. ラム港
同港は、本土の近くのラム島にある商港で、中型船用の3つの錨泊地と小型船用の埠頭がある。
吃水5.18mまでの船舶は、干潮時でも港内へ入港することができる。
荷役作業は、5トン〜60トン能力の帆船を使用して行っている。
3. マリンジ港
同港は、モンバサの約96キロ北東に位置した商港である。
錨泊地は大型船の収容が可能であるが、モンスーンによる被害を受けることが多い。

 

(4) 造船事情

現在、ケニアには貨物船、タンカーなどの鋼造船の建造可能な造船所はない。新造船はハシケ、バージ、ヨット位のもので、まれに小型漁船を建造する程度である。
修繕設備をもつ造船所がモンバサ港にあるが、4,000DWT以上の船舶の修繕は、殆どが南アフリカ共和国のダーバンで修理している。

 

 

 

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