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(5)吸気排気系統
フレームアレスタ……吸気のゴミを取り除き、エンジンを保護する。
キャブレタ……吸空気と燃料を混合し、インチイクマニホールドを通して各シリンダに混合気を送り込む。
インチイクマニホールド……吸入空気と燃料の混合気がこの集合管を通ってシリンダに送り込まれる。
吸気弁……各シリンダに吸入される混合気の量と吸入のタイミングをコントロールする。
各シリンダ……混合気が圧縮されて高温になった所に電気の火花が飛び、着火して燃焼する。
排気弁……シリンダより排出されるガスをコントロールする弁。
エキゾーストマニホールド……各シリンダから排出された排気ガスがこの集合管に集められる。
エキゾーストミキシングエルボ……冷却海水と排気ガスを混合して船外に排出する。
船外

 

7. ガソリンエンジンを運転する時の注意

ガソリンエンジンを運転する時に注意することは、4章の「ディーゼルエンジンを運転するときの注意」の中に殆ど含まれていますが、ガソリンエンジンであるために特に注意しなければならない点もありますので、少々重複しますが説明します。

 

1. エンジンが始動しない場合の点検箇所

(燃料系統)
(1)燃料タンクに燃料はありますか。
(2)燃料系統のバルブ、コックは全て開いていますか。必ず全開にして下さい。
(3)燃料タンクの空気抜き弁(コック)は開いていますか。
(4)燃料フィルタに不純分がっまっていませんか。
(5)燃料に水分が混入していませんか。
(6)燃料ポンプは作動していますか。
コントロールレバーを操作して加速ポンプを作動させ、キャブレタのベンチュリ部に加速用の燃料が出ると燃料ポンプは作動しています。
※加速ポンプとは、エンジンの回転を上げるとき、スロットルバルブと連動して作動し、加速の瞬間だけ余分の燃料をベンチュリ部に送り、加速を助けるポンプ。
(7)キャブレタ(気化器)に不具合はありませんか。
燃料の吸い込みが多すぎる、アイドリングの調整不良、加速ポンプ不良など。
(8)燃料管系統よりのエアーの吸い込みはありませんか。
(電気系統)
(1)バッテリの容量が不足していませんか。

 

 

 

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