航行中のエンジンの状態を監視するために重要なものですから、計器盤に装備されている計器について十分知っておくことが大切です。
?充電ランプ(または電圧計)
オルタネータからバッテリヘの充電状態を示すランプで、メインスイッチを0Nにすすると点灯し、エンジンが始動すると消える充電電圧を示す電圧計の場合がある
?水温ランプ(または水温計)
エンジンの冷却水温度が異常上昇したときに点灯して警告するエンジン冷却水の温度示す温度計の場合がある
?油圧ランプ(または油圧計)
エンジンの油圧が異常低下した時に点灯し警告する油圧計の場合がある
?ヒータシグナル
寒冷時、−5゜以下でエンジンが始動しない場合、エンジンを予熱する場合のシグナルで、予熱中は点灯し、予熱が完了すると消灯する別の方式もある
?エンジンストツぷノブ手前に引くと燃料がカットされエンジンが停止する取り付け位置が異なる場合がある。
?メインスイッチ(スタータスイッチ)
エンジン始動のためのスイッチで、0FF/ON/START/PREHEATの4段階に作動する。
5. 燃料・冷却清水・冷却海水・吸気の系統について
エンジンを操作する場合には、燃料・冷却清水・冷却海水・給気・排気の系統と、それに付属する装置について知っておくことが大切です。このことはエンジンの不調や故障の原因を発見するためにも必要な知識で、是非覚えておいて欲しいことです。エンジンが故障した場合には、これらの系統を頭に思い浮かべながら一つ一つ点検することで故障の原因を発見することができます。これらの系統はエンジンの型式やメーカーによって異なりますが、以下に例を示します。
【ディーゼル機関の例】
(1)燃料系統
燃料タンク……燃料を蓄えておくタンクで、上部にエヤ抜きパイプ、下部に燃料に混入した水分や不純分を取り出すドレンコックが装備されている。
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また、燃料をエンジンに供給するための燃料取り出し弁が装備されています。
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