(3)クランク室
クランク軸が回転する場所で、クランク軸を支える主軸受があります。
(4)合板(ベッドプレート)
エンジンの底の部分でエンジンの全重量を受けています。一番底の部分は潤滑油の溜まりになっています。
小型船用の中高速エンジンでは、合板を使わずにシリンダーブロックの下部にオイルパンを取り付ける方式が多く採用されています。
2. 往復運動部分
(1)ピストン
シリンダー内を上下に往復運動し、燃焼・爆発により生じた力を連接棒をとおしてクランク軸に伝えるとともに、空気の吸い込み、燃焼ガスの排出を行います。
(2)ピストシリンダ
ピストンの上部に装着され、吸入した空気(ガソリンエンジンの場合は空気とガソリンの混合気)や燃焼ガスの洩れを防いで気密を保ち、ピストンの上部が直接シリダに接触することを防ぎます。また、ピストンの熱をシリンダーに逃がす役割も果しています。
(3)オイルリング
ピストンリングの最下部に装着されていて、ピストンとシリンダーの焼き付きを防止するため、シリンダーに供給される潤滑油の余分なものをかき落とします。
(4)連接棒(コネクティングロッド)
コンロッドとも言い、ピストンとクランク軸を連結するもので、燃料の燃焼・爆発によってピストンに働く力をクランク軸に伝えます。また吸気、排気、圧縮の行程ではクランク軸の運動をピストンに伝えます。
(5)ピストンピン軸受
連接棒とピストンを連結する軸受。
(6)クランク軸受
連接棒とクランクを連結する軸受。
(7)主軸受
クランク軸を支える軸受。
3. 回転部分
(1)クランク軸
クランク室にあり、主軸受によって支えられています。ピストンの上下往復運動を
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