
(2)診療所
常勤医師の充足率は、78.9%となっている。最近における常勤医師の充足率の推移をみると、平成2年4月は68.1%、平成4年6月は69.2%、今回の平成8年7月調査では78.9%と充足率は向上した。しかしながら、病院の充足率87.7%と比較すると、まだ9%もの大きな隔たりがある。
なお、非常勤医師(常勤換算)も加えた総医師でみても、平成2年4月は89.9%であったが、今回は89.3%となっている。
診療所について、常勤医師の充足率をブロック別にみると、北海道91.0%、東北8313%、関東79.4%、北陸・信越78.9%、東海77.7%、近畿78.1%、中国70.9%、四国74.3%、九州72.1%となっており、中国と九州が最も低いが、離島が多い九州は総医師についてみても充足率が低い。
総医師についてブロック別にみると、北海道と九州のブロックを除き平成8年7月調査で前回の調査に比し低下の傾向がみられる力、開業医師の高齢化、開業医師の廃業等により、従来非常勤医師として協力できていたができなくなったこと等によるものと考えられる。
医師の配置状況を医師数でみると、常勤医師1人配置のところ45.9%、常勤医師1人と非常勤医師配置のところ9.5%、常勤医師2人配置のところ7.4%、常勤医師2人と非常勤医師配置のところ3.8%、常勤医師3人配置のところ1.2%、常勤医師4人配置のところ0.4%、常勤医師4人と非常勤医師配置のところ0.1%となっており、約半分の診療所は、常勤医師1人乃至これに非常勤医師を加えた配置体制となっている。

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