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医療プロフェッショナルヘの始動

糖尿病を中心に考えた場合、いろんな組織団体での動きがかなり活発化しています。日本栄養士協会では地方協議会等があって、かなり大きな動きが九州地方ではあると聞いておりますが、看護婦に関してもこのような動きがかなり活発化しています。役割はこのような内容になっております。
アメリカの話を具体的にお話しいたしましたが、国際的な動向としてはどのような状況になっているかといいますと、1993年にインドネシアとタイ、マレーシア、香港、フィリピンで「Asian Association of Diabetes Educators」という組織が発足しており、その第1回の会議が開催されたところです。そこに出席されている方は、ドクターが3割であとは医療スタッフの方ばかりだということです。国際的に見てもこういう大きな動きが出てますし、日本でも2年後にその資格制度化に向けて動いていますので、制度ができた暁には、みなさんにもぜひこの資格取得にチャレンジしていただきたいと思います。
なお、1994年、国際糖尿病連盟が日本で初めて神戸の国際会議場で国際糖尿病会議を開催したのですが、日本で開催されたにもかかわらず医療スタッフからの発表が数十題しかなくとても残念でした。ですから、日本でもこの資格制度ができ、軌道に乗って動き始めたら、ぜひそういう国際会議の場で日本の医療スタッフも発表していただきたいと思います。以上で話を終わらせていただきます。

 

本誌は1996年9月28日に行われた(財)ライフ・プランニング・センターのセミナー、池田義雄・山本美砂子講師による「糖尿病のマネージメント糖尿病学の最新情報からチームアプローチの実際まで」の講演に加筆してまとめたものです。

 

 

 

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