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の時間がかかって、どのくらいの教育を自分にしてくれるかということがはっきりするわけです。
第4は、チーム医療の認識です。糖尿病教育というのはチームプレーですから、チーム医療の認識というのがCDE制度によってより画一されたものになっていくということです。
このようにCDE制度の確立がレベルの向上に大きく反映しているのです。

 

患者教育を行う上で重要な資質

教育者としての適性があります。まず、患者さんの話に耳を傾けてよく聞くことができる人ということです。私もそうだったのですが、自分は糖尿病について豊富な知識があるからといって、つい一方的に話しがちになってしまう。ところが患者さんは、自分の話をよく聞いてくれて、自分の質問に答えてくれる人が、よい看護婦さんなのです。ですから、HbAlcがどうの、血糖測定がどうの、インスリンがどうのと言われても、患者さん自身がよく話を聞いて、受け止めてくれて、そこから教育が始まっていくわけですから、まず患者さんの話によく耳を傾けていますと、患者さん自身がシグナルをいくつも出していることがあります。そういったところをキャッチする。すなわち患者さんの話をよく聞いてあげることによって、この人はこの点とこの点に不安をもっている、あるいはこの点がよくわかっていないみたいだということが洞察することができ、的確に判断が下せるのです。そうするとその後、看護計画とか治療計画に沿っでどのような教育がこの人にとって必要なのかということがわかってきます。
それから話をすることが好きというのも大事な資質です。患者さんと

 

 

 

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