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?.治療と患者指導

 

「要医療者」への対応の仕方

さらに具体的に今度は糖尿病と診断された人をどうしていくかについてお話ししていきましょう。
いままでは軽症糖尿病に視点を置いてきました。軽症糖尿病は顕性糖尿病にすすみやすいのはもちろんのこと、動脈硬化のリスクを抱えてもいるわけです。
要医療と診断された人たちは、顕性糖尿病で、空腹時血糖140以上、HbAlc6%以上ということでした。その人たちがなぜ要医療なのかというと、そのようにして持続した高血糖があると、網膜症が起こり、腎症が起こり、神経障害が起こる。最初にご紹介した村田英雄さんは、動脈硬化で虚血性の心臓病に罹患し、バイパス手術を受けている。そして神経障害ともちろん虚血性も加わったと思いますが下肢の切断に至る壊疽を起こした。腎症や網膜症がどの程度がは知ることができませんが、それなりの進展があるであろうことは容易に想像できます。

 

合併症のチェック

持続性の高血糖-空腹時血糖140以上、随時血糖200以上-これこそ治療されるべきレベルであるわけです。こういうレベルにある人たちが合併症を起こすのです。ですから、合併症の検査は必ず行う。眼底検

 

 

 

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