「要指導」と「要医療」のデータ
空腹時の血糖値では、通常は静脈採血をして血糖値を測っていますからその数値でいいますが(表4)、140mg/dl以上は明らかに高血糖です。顕性糖尿病は空腹時血糖140以上に随時血糖で200以上というのが定義ですが、これは明らかに要医療です。検診で140以上あれば診療機関できちんとした診療を受けなければならない糖尿病であることを示します。
一方、110未満なら、これは今回の検査では異常を認めずということにしていいレベルの血糖値です。その中間に入ったものに関してはHbAlcを調べて、この数値が6%以上だったら、この範囲の血糖値であってもこれは食後高血糖が高目になっているのであろうということを含めて要医療とします。5−6%未満のレベルは異常を認めずとします。たとえ空腹時血糖が115、120あったとしても、HbAlcが5.6未満であれば異常を認めずとします。その中間、5−6から6.0に関しては要指導ということで、一部は積極的な医療の対象になる人も入っているし、一部は経過観察して来年また見ましょうということでいい人たちが入る。少なくともコンタクトをとる人たちです。
このようにすっきりと分けられるのは、血糖とHbAlcの両方を調べた結果からこういう対応ができるというわけです日これが正しい方法だと思います。なぜなら空腹時血糖値で110をカットオフにした場合には、
表4 ハイリスク者(「要指導」「要医療」)の血糖値(mg/dl)による選別とHbAlc(%)による「要医療者」判定の基準
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