
表2 糖尿病のすすみ方

子供の糖尿病でも若い人の糖尿病でもそれは同じです。学童検尿をして尿糖陽性で、血糖値を調べてもさほど高くないという時期にこの検査をして陽性である子供がいたとすれば、その子供はまさにI型糖尿病の非常に軽い時期がつかまえられたということで、その時期から積極的に治療をすれば、インスリン分泌不全に至らしめないですますこともできる。この時期であれば予防的な治療が十分できるわけです。それは中高年の非肥満のインスリン非依存型糖尿病と診断された一群でもいえることであって、この時期で的確な治療を始めれば、少ないインスリンで顕性糖尿病に至らしめないということも可能になってきたのです。
それを診断するための最も有力な検査が抗GAD抗体検査で、これは健康保険に採用されています。
このほかにも自己免疫異常を見る検査はいくつかありますが、健康保険に採用されているのはこの検査だけです。ほかの検査は非常に手技が
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