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あたまがよくて、からだがりっぱというのは、けっこう危ない、ということがおわかりいただけたと思います。
それじゃあ、なにが必要なのか。その答えのヒントが、じつはYMCAの三角形のいちばん上の辺、つまり、“MIND”と“BODY”をつなぐ、最重要の部分に隠されていたのです。

 

SPIRIT=こころ

そこには、「SPIRIT」とあります。
この言葉も、ズバリと表現する日本語が見当たらず困るのですが、しばしば‘‘精神”と訳されています。たとえば“フロンティア・スピリットは“開拓者精神”といったぐあいです。
でも「精神神経科」というときの“精神’’は、スピリットではありませんので、いつも精神と訳すわけにはいきません(「精神科」のほうは“プシケ=魂”が語源になっています。ヒッチコックの映画『サイコ』もこれと同じです)。
宗教用語としては、SPIRITは、“霊”とするのが一般的です。“霊性”というキリスト教用語は、最近では禅など仏教の書物でも使われるようになりました。
しかし、“霊”という日本語のイメージには、心霊現象、霊界、霊視、霊能者、背後霊、呪縛霊、動物霊……と、なんとも暗く、おどろおどろしく、うさん臭いものがあります。かたや英語のスピリットは、明るく、透明で、輝くような、気持ちを軽く引き上げてくれるようなイメージです。
ひと言で表現するのはなかなか難しいのですが、ここでは上記の全体を含み込んで、いちおう“こころ”としておきます。

 

 

 

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