ほんとうの答えは、架空のイメージに自分を合わせようとすることではなく、現実の自分のからだを素直に見直し、受容できるようになること、自分と和解し、仲良くすることにあるのではないでしょうか。そのためには、自分を取り囲むリアルな世界に実際にからだで触れ、全身をぶつけて感じとることの大切さをあらためて思わされます。
MIND=あたま
さて次に、三角形の左の斜辺を見ると、「MIND」とあります。日本語では、なんといえばいいでしょうか。じっはこれが結構難しい問題で、時と場合に応じていろいろに訳し分けられ、結局、意味がゴチャゴチャになってしまっているため、はっきりとした、ひとまとまりのイメージが伝わってこないのです。
今回は、そのあたりをいっきょに整理して、ポイントを把握していただくため、独断で極論を出させていただきます。
MINDとは、ひと言でズバリといえば、“知性”ということです。あるいは“理性”といってもいいでしょう。ものごとを客観的にとらえ、あくまでも論理的に理解する、クールなあたまの働きです。
これは、いわゆる“気持ち”や“こころ”や“感情”の働きとは無関係です。いや、むしろそれらと反対の立場にあり、これ自体は温もりのない、きわめて冷たいものです。そうでなければならないのです。
たとえば、突発的な出来事や事件、事故、災害が起こったとき、とっさのことに興奮し、感情的になるのが人情です。しかし、はやる気持ちを抑え、感情をコントロールし、沈着冷静に情報を分
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