もっとも最後の歌の例では、「2.みんなのためにと願って」という点で多少ひっかかり、そのうえ見返りの拍手を強要されたりして、すっかりシラけてしまうことがあるのですが……。
さて、この三つの要素のうち、「1」についてはすでに見ましたので、つぎに「2」と「3」について考えてみることにしましょう。
みんなのために−他者へのまなざし
いくら自由な意志に基づいていても、自分の欲求を満足させるためであっては、ボランティアとはいえません。「腹が減ったので、ラーメンをつくって食べた」というのは、自由意志に基づく行動とはいえ、単にそれだけのことで、ボランティア活動とはいえません。
ところが、「ついでにみんなの分もつくった」となると、これはれっきとしたボランティア、ということになります。
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