か。それは、これを読んでくださる皆さんにお任せしたいと思っています。
自由意志−ボランティアのヘソの緒
「ボランティア」という言葉は、もとをたどれば古代ローマの公用語であるラテン語の、VOLUNTARIUS(ヴォルンタリウス)。これの元になったのはVOLUNTAS(ヴォルンタス=自由意志)という言葉です。冒頭のVOLは、そっくりとそのまま英語のWILLに通じています。これがいわば古代ラテン語と現代英語を結ぶヘソの緒というわけです。そこで、そのこころを読み解くため、より身近な英語のWILLを見てみることにしましょう。
WILLには、代表的な意味が3つあります。
第一に、「自由意志」という意味。これには、「束縛されず自由気ままに」ということをはるかに越えた、「必要なら命がけで守る」、というくらい真剣で積極的な自由への決意、願望が込められています。
二番目に、WILLは未来形の立役者。英語の未来形にはもうひとつSHALLもあるのですが、現代英語とくに米国では、強い意志が感じられるWILLに圧倒的な人気があります。
三番目に、WILLには「遺書、遺言」という意味があります。「死後、自分の願いどおりことがはこばれるように」と、あえて書き残すのが遺書ですから、ここにも強い願望、意志の反映があります。
このように、英語のWILLには、「強制されない自由意志」が感じられます。いまここで、未来に向けて、あるいは自分の存在が過去となる時点でも、それがいかに大切かがヒシヒシと伝わっ
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