現在の、肥大化し、血のめぐりの鈍くなってしまった社会システムに、新鮮な息吹を送り込み、こころ優しい、人間らしい21世紀の社会への扉を押し開くのは、ボランティアの力ではないでしょうか。
世界史と個人史へのインパクト
ボランティアが世界を変える、というとちょっとおおげさに響くかもしれません。今回の重油事故にしても、「海岸に打ち寄せた何千キロリットルもの重油を、素手で拾い集めたところでどれほどの効果があるのか」という素朴な疑問もあるでしょう。しかし、現在のところ、これしか方法がない、という現実があります。
それと同時に、海岸はそう簡単に元には戻らないかもしれないけれど、ボランティアとして参加することで、わたし自身が変え
前ページ 目次へ 次ページ
|
|