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6/15土

地域伝統芸能公演

岩手産業文化センター(アピオ)

 

●早池峰大償神楽<岩手>●矢上大元神楽<島根>●小山郷六斎念仏<京都>●登野城獅子舞・赤馬節<沖縄>●綴子大太鼓<秋田>●扇舞<韓国>

 

早池峰大償(はやちねおおつぐない)神楽

国指定重要無形民俗文化財
岩手県
出演/早池峰大償神楽保存会

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岳神楽が勇壮な舞に対して、大償神楽は七拍子の優雅な舞が特徴で、両方で阿吽(あうん)の関係にあるともいわれていま文通り神楽・回り神楽などといわれ、冬の農閑期に年番を決めて近くの村々を巡り、御神体の獅子頭をまわしながら悪霊退散・円満息災を祈りました。また、夜間には宿泊先の民家を舞台にして、鳥舞や山神舞などの式舞、天降りや悪神退治などの神舞、そのほか武士舞、女舞など十数番の舞曲と、幕間の息抜きとして狂言などが行なわれます。お囃子は、胴と呼ばれる締太鼓と手平鉦と笛。演者はセリフをいわず、演者の前に座る胴と、幕のうちにいる歌い手とが掛け合いで物語をすすめていきます。

 

矢上太元(やかみおおもと)神楽

島根県
出演/矢上大元神楽団
神々のふるさと出雲には、数多くの神楽が伝えられていま大石見地方の大元神社の式年祭のときに(五年に一度)のみ行なわれる大元神楽は、日本神楽史上特異な地位を占めていて、遠くは八幡神以前より信仰の行事として伝承されてきました。矢上神楽は、この大死神楽の系統を引いており、もとは神官神楽でしたが明治以降は郷神楽となり、矢上神楽団を発足して現在に至っています。演目は、神武天皇の大和平定の由来を伝える「神武」、酒呑童子を四天王が退治する物語「大江山」、恵比須の七福神人り伝説「恵比類」、古事記「八岐の大蛇」などを神楽化したもので、いずれも壮大な歴史ロマンを感じさせます。

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