

「地域の交流・連携の推進」
藤田雄山(広島県知事)
21世紀を間近に控え、我が国は人口減少・高齢化やボーダレス化など時代の変革期を迎えており、現在策定作業中の新しい全総計画ではこれらの潮流へ対応する戦略のひとつとして、既存の行政区域を超えた広域的な地域問の連携や広域交流圏の形成を掲げている。
地域連携は、複数の地域が、新たな地域発展や質の高いサービスの提供等を図るため、地域の基盤等を相互に共有しつつ、補完・機能分担を行うもので、連携が必要とされる背景としては、少子化による投資余力の低下や社会資本の有効活用の必要性等がある。
広島県では、地域連携の取り組みとして、中四国地方の一体的発展をめざした「中四国地域連携軸構想」を島根、愛媛、高知の関係県、広島市、経済界と共同で進めている。
地域が東京を経由せず、直接、海外の地域と交流し、競争する時代である。EU,ASEANなど国レベルで地域連合体を形成している時代に、中国地方あるいは四国地方が、それぞれ別々の方向を向いていていいのかという問題がある。また、これまでは隣県との競争や、何でも自分の県に、という利己的な主張が中心となりがちであったが、今後は中四国地方を一体的に考え、地域全体の広域的な視点から施策を展開していく必要がある。
例えば中四国地方には多くの空港があり、各県で海外に向けたエアポートセールスを展開している。本県では、広島空港を何とか盛り上げようということで、現在のソウル、上海・西安、香港、シンガポール便に加えて、グアム・サイパン、クアラルンプールなど国際定期便の誘致を積極的に行っている。
その際に、例えば環日本海のロシア方面は出雲空港にお願いするなど、各空港の特質を活かす方向で分担することも考えて行く必要があろう。そして、それらの空港を高速道路やコミューター航空により有機的に