「誰もが生涯安心して生活ができる地域づくり」を願って〜仁木町銀山地区のコミュニティ活動〜

瀬野淳一(北海道余市郡仁木町 銀山コミュニティ推進協議会)

 

仁木町の概要
仁木町は北海道の西部、後志管内北部に位置し(北緯43度10分で札幌市とほぼ北緯度を同じくする−札幌市より西に58キロ)総面積167.95kmの面積を有する農業中心の町です。カルデラ(赤井川カルデラ)の内外輪山が東西を囲み、ほぼ中心部を北流する余市川により平坦地が形成されています。その余市川は鮎の生息の北限として毎年7・8月には愛好者のにぎわいをみます。
石狩湾に近く、対馬海流の影響を受け、温暖多湿の気象条件により、畑作、水稲、野菜の栽培に適しており、リンゴ・さくらんぼ・ぶどう等においては北海道内有数の地位を築いています。こうした自然条件と札幌市や小樽市に近接している立地条件を治して観光農業や都市と農村を結ぶ憩いの里としての発展が見こまれる町でもあります。人口は平成9年1月末現在、4,426人です。

 

町内における住民の自主活動組織
仁木町は大きく仁木地区・然別地区・大江地区・銀山地区からなり、それぞれに住民による自主的な活動団体が組織化されております。ふるく、仁木地区の開拓には徳島県の出身者が多く、近年「阿波踊り」をとおして交流を深めています。地区の青年層を中心にした「まちづくり青年会」が組織化され、その実施する「さくらんぼフェスティバル」は近郊町村からの入り込みも多く、町のイベントとして定着をみせています。然別地区は高齢化率が4割を超える高齢者の多い地区でありますが、地区の町内会や婦人会・老人クラブを横断的に組織する「然別町内懇談会」があり町社会福祉協議会から「保健福祉モデル地区」の指定を受けて、福祉講演会の開催や福祉施設の視察等精力的な活動が実践されています。また、大江地区には「ロマンカントリー大江国」があり、「総理大臣」以下、「閣僚」が任命され、活動の拠点としての「国会議事堂」が「国民」のボランティアにより木造で建築され、国道5号線に面して堂々とそびえております。そして、銀山地区は兵庫県豊岡市等各県からの入植者により開拓された地区ですが、地区人口は1,400人余りの稲作地帯で、農業後継者や福祉施設職員・農協職員等でつくる「銀山地区の明日を考え行動する会」や地区の町内会長や文化教育団体等の代表者をも包括した「銀山コミュニティ推進委員会」が組織化されています。その組織化される経過や具体的な活動内容については後述のとおりです。

 

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知的障害者福祉施設銀山学園と地域との出会
銀山地区の「地域づくり」においては知的障害者福祉施設銀山学園と地域住民との出会いによって始まった実践活動をここで紹介させていただきます。

 

 

 

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