◆小 室………アウトドアライフという言葉が一般になってきて、キャンプに親しむ方が多くなってきました。ヨーロッパ17カ国の調査では、旅行する際の宿泊施設に占めるキャンプ場利用の割合が約20%ということです。日本ではまだ4〜5%という統計があります。浸透していると思われている割には、利用する割合は低い。快適なホテルもいいですが、海外旅行も含めて旅に出られる時には自然の中で過ごす過ごし方をなるべく多くの方にしていただきたい。
そういう機会が多くなると、ゴミに対する意識もかなり変わってくるんじゃないでしょうか。皆様、どうぞBE−PALをテキストにして、自然の中へ遊びに行って下さい。
◆樋 野……企業としても自分個人としても、省エネルギー、廃棄物、リサイクルの問題にはかなり自信を持って取り組んでいると思っていますが、それはどちらかというと仕事人間の考え方で、いろいろお話を聞いていますと、家庭人間としての立場で考えないと地球環境は良くならないのではという気がしています。
仕事ではいろいろやっていますが、家庭では私も良いしつけをしていない。朝起きて顔を洗う時もほとんど水を流しっぱなしで、部屋の電気もつけっぱなし、私がやっているのを見て子供もまねをする(笑)。今日のお話を聞いて、そういう仕事をしているだけではなくて、ひとりひとりが気を付けていく、まさに「やさしい」という言葉が合っているんだと思いました。ぜひ、このわかりやすく書かれた「ローカルアジェンダ21高知」を家で子供に見せて一緒に環境教育をしたいと思います。
◆内 田………私の息子は料理が好きなんですが、私は仕事から帰るといつも彼が残してくれた種々雑多な食器類を洗わなければならないんです。これは私は教育に失敗したと(笑)。
ゴミの処理も含めて料理を作るよりも片付ける事を先に教えるべきでした。それから彼にぶつぶつ片付け方を言うようになりましたが、私たちが次の世代にどういう風に地球との付き合い方を教えていけば、地球は私たちの生存を許してくれるか。具体的に活動していきながら、ひとりひとりが、だんだんに環境の事を自分の事として捉えていけるような方向性がなければならないと思っています。
◆今 井………「ローカルアジェンダ21高知」にはいくつかのテーマがありますが、それぞれ独立したものというより、相互に関連し合った問題だということをご理解いただきたい。環境と大上段にかまえると大袈裟ですが、日常の中で「これは自分でやろう」ということをひとつだけ決めていただいて、そこから行動ができるようなしくみをご自身で考えて欲しいと思います。
たとえば、私が気を付けているのは単純ですが使っている水道の量を記録してグラフにし、どういう使い方をしているのかを自分で見ていくという事です。それと、調査などで旅行する際、道路地図でゴミが捨てられている場所を点検しています。また、自分の所に降る雨が本当に酸性がどうか、薬で点検しています。