先ほど企業の取り組みをご紹介いただきましたが、ローカルアジェンダ21高知にも書かれている「環境管理・監査制度」について、企業にとっては環境対策はコスト面で負担になることもあると思うんですが、そうはいってもこれからの企業活動は環境を抜きには語れません。そのあたりはいかがでしょうか。
◆樋 野………三菱電機全体の取り組みですが、99年までの3年間に国内・海外の全事業所でISO14001の認証規格を取得する計画です。ローカルアジェンダ21に似たパンフレットを作っていますが、事業所ごとの従業員教育も行います。これに伴うコストはかかりますが、5年計画で負荷を減らしていくが、まず、先行してやる事が重要だという事で出発して、全社員で取り組んでいます。
◆杉 山………アウトドアライフということで、日常と非日常というお話が出ましたが、ちょっと意地の悪い見方をすれば、日常生活ではゴミの分別なんかまったく気にしない人が、非日常のアウトドアライフを楽しむ時には非常に自然に親しむというライフスタイルも極端に言えぱあるかと思うんですが、日常と非日常というのは環境を考える場合、どこかで接点があるのかなという気もします。雑誌の編集をしてらっしゃる小室さんはいろいろ情報をお持ちだと思うんですが、いかがですか。
◆小 室………日常と非日常が明確に別れるとは思ってないんですが、自然の中に出て、自分がいろんな事にいろんなインパクトを環境に与えているという事を知る回数が増えれば増えるほど、ゴミの問題にしても考えるようになると思うんですね。
去年の9月に茨城県のフォンテーヌの森づくばというキャンプ場と千葉県の大原オートキャンプ場で、筑波大の学生が、キャンパーのゴミ意識について調査したんです。その結果、キャンパーのゴミ意識は一般の人よりも高いという緒論が出ました。ただ、経験が浅いキャンパーほど、ゴミに対する意識が低いということでした。
一概に結論付けはできないですが、先ほど内田さんもおっしゃいましたが、男性は毎日の家庭のゴミを認識してませんから、キャンプで食糧を持って行って料理して、パッケージがほとんどのゴミの量に驚く。それによってゴミがどれだけ出るか認識し始めて、回数を経てだんだん意識が高まっていくのでは。
◆杉 山………先ほどから何度か出ましたが、現境教育ということについて、学校での教育だけにこだわらず、みんなを巻き込んで一人ひとりの問題として考えていくためには、広い意味での環境教育が重要になってくるかと思います。今井先生いかがですか。
◆今 井………最近は、知識面では、皆様情報が良く入りますのでご存知なんですね。それだけに、中身については理解している点が多い。しかしそれが実践として出てこないというのは、行動の場を提供していないということがあるのでは。例えばこの川は危ないから入ってはいけないとか、アウトドアで体験していくのは大事な事だと思います。いつでも誰でもそうできるというのでないので、自分の家の周りのこと、家庭の中で起こるいろんな現実でも体験させるということは、環境教育にも基本的に大切な事です。